サリンジャーするということ
「ライ麦畑でつかまえて」があまりにも有名な作家J・Dサリンジャー。自身は2010年1月に死去しています。後年の隠遁生活の方がクローズアップされていますが、不肖この私も同じ生き方を模索している次第。1989年公開の映画「フィールド・オブ・ドリームス」は、ケヴィン・コスナー主演の、野球を題材にした60年代の夢や希望、家族の絆を描き上げたファンタジー映画ですが、この中でテレンス・マンという作家が登場します。ズバリ、モデルはサリンジャー。主人公がテレンス・マンの家に上がりこんでの2人のやりとりは、まさにサリンジャーの生活の再現そのもの。「あなたの書いた本に・・・」と言われる前に噴霧器を撒きながら叫ぶ「君がどういう想いでいるかは知らないが、それを私のせいにしないでくれ。私には何の責任もない」まさに世捨て人の如くですね。人生は誰の故でも、誰の責任でもありません。全ては自己責任なのです。感受性が強すぎる人、この本は禁忌かも知れません。
コメント