東京ディープ案内
東京には、私鉄沿線どこの駅にでも、銀座と冠した商店街があります。川崎、府中、千鳥町、東中延、尾山台、目黒本町と、当時この私は、足かけ20年で六つの町を引っ越してきました。(川崎×2回、府中×2回)都合8回の引越しですが、すべての駅の商店街を覚えています。特に府中と東中延の商店街は人情に溢れていました。学校帰り(府中)や仕事帰り(東中延)に商店街を歩くと肉屋のおじさんの「コロッケ買ってく?」との声掛けに「豚肉の細切れを100㌘下さい」の私の注文を今度はおばさんが20㌘程余分に入れたものを100㌘分にしてくれたりなんかして、こっちが気兼ねします。とにかく歩く人々の顔をよく覚えていることに感心。彼女を連れて帰る時は、冷やかしを覚悟したものですが、東京の素晴らしいところは、実はこういうアナログチックなスポットが駅前を中心に残っているところです。地方にはもうどこの駅にもマチナカにも商店街はないでしょう。大店法の影響でしょうか、画一化された商業施設が蔓延ってしまい、地方の良さは合理化と引き換えに消えたように思えます。逆に東京の私鉄沿線上の商店街は疲弊しながらも未だに残っているのです。出来うるならば、彼らの気風のいい商いが消え失せることのないような国にしてもらえればと願いつつ・・・。頑張れ商店街のオッチャンオバチャン。
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