一芸に秀でる
人間同士の交わりは、とどのつまり「価値の共有」なのだと、私は思うのです。男女の脳は大きく違うということは、以前にもこの欄で書いたのですが、逆算の生き方を男性側は標榜し、女性側はその場の生き方を最優先することに安心を求める。どちらも極論になりますが、男女間の最後は「価値の共有」を伴わせることができるかどうかにかかるのでしょう。自分の思い描く価値を得にくくなったら、スパッと「断捨離」することがいいのだと思ったのは、ここ数年のことです。でも、それができる年齢になったということもあるのですけれど・・・。ところで、2002年の映画「戦場のピアニスト」をご覧になられた方は、沢山いらっしゃると思います。これは実話を映画化した作品ですが、視点を斜めにみれば、被害者と加害者が交錯していく中で、人間とは秀でたものを身につけておくと、助けにも、守りにも繋がるところがあるのだということです。このことは、どんな人にでも努力次第で出来るはず。これなら「負けない」というものを身につけることが自身を助けるのです。さて、件の映画ですが、この私が気になったのは、主人公の弾く曲が、ヒトラーの好んだワーグナーのピアノ曲ではなく、ポーランド出身であるショパンのピアノ曲で占められていたことです。これについての「価値の共有」はどうでしょうか。うーん、人によりますよね。ここんとこも実話なのでしょう。だってワーグナーを演奏することは映画商業的にナンセンスなのは自明の理ですものね。因みにイスラエルではタブーです。
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