アップルの提言
新聞広告はその企業のメッセージでもあるのですが、日本の企業のそれは「消費者のニーズを満足させること」特に直近の10年間でのコピーの多くは、とにかく「前進、進歩、便利」という機能性を重視した書かれ方です。一方、みなさんご存知のアップルコンピュータのコピーコンセプトには驚かされます。この日経新聞広告の中に書いてある文章は、人間の根幹を揺さぶる、エモーショナルでインプレッシヴに溢れているのです。かつてのソニーがこういうコンセプトだったと、この私は記憶しています。少なくても80年代から90年代までは、アップルはソニーに羨望していたはずです。それがどこでどう変質したのでしょうか。立ち位置が逆転したかのようです。ソニーの使命は「会社や人間社会は基本的にシェイクスピアで終わっていますよ」と語った前社長の出井さんで終焉してしまったのでしょうか。
コメント