恒例の墓掃除 欠かせられない事情
チコちゃんじゃないけど「ボーッ」としてたら10連休があっという間に終わった。連休中に大学生の2人の子どもたちを帰省させて、毎年恒例の“墓掃除”を実行している我が家はクラシカルな家族である。もうかれこれ20年以上になるが、今では私が言わなくても皆の意識下に刷り込まれていることは何より嬉しいことだ。今年は大学受験生だった二男が合格の報告を兼ねて率先してやらねばいけない。実家の近くにある亡父が眠る墓と先祖代々の墓は私の住まいから車を使って30分以上はかかるだろうか。私たち家族4人はお昼前に到着すると早速トランクから掃除道具を取り出す。因みに自慢する訳ではないが、掃除日にしている日は雨に降られたことがない。「今日はお前が中心になってお爺さんの身体を拭いてくれよ。」二男は私の言葉を聞くまでもなく母親から渡されたタオルで手際よく拭きはじめていた。「背中はよく拭いたか?」「下の方まで拭き終ったよ。」「そうか、やってくれたか。」今までのいい加減さはどこへ行ったやら、長男と同等に掃除している二男を見ていると、何かの節目が来たように感じられた。さて、亡父の墓に手を合わせた後、私たちは先祖代々の墓に向かう。八坪ほどあるブロック塀に囲われた敷地内には江戸時代からのものを含めると横一列に六墓石が建立されている。しかし周辺は雑草だらけで墓石の隙間から伸びた草を毟ると蟻の巣が幾つもあって傷みが激しい。毎年思うことだが、この雑草だらけの墓を子孫たちは誰も見ないのだろうか。私たちがこの時期に雑草を出来る限り処理してビニール袋に入れて持ち帰るのだが、諸事情はあるにせよ直系者の無管理さは残念でならない。その昔、私がまだ小学生だった頃に見た先祖の墓はいつも日本庭園を見るように美しく仕上げられていた。スティービー・ワンダー「Super stition」
https://www.youtube.com/watch?v=mo6LRLWUMwU
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