ICTが「しがらみ」のない世界をつくる
「待ちきれない未来と出会おう。」NTTの新しいCMがスポットで流れているが、出稿量が多いのはいいのだけれど「ICT」の意味と内容が今一つピンとこない人が多いことと思う。30秒のCMだけでは無理もないが、つまりは「昭和のレガシー制度の中で生きている日本人も欧米並みに社会の仕組みを変化(進化)させよう。」なのである。ICTは「Information and Communication Technology(情報<通信>技術)」の略で、通信技術を活用したコミュニケーションを指す。従来の「IT」は情報処理という技術そのものを概念としていたが、「ICT」はコミュニケーションの重要性がより強調される。つまり単なる情報処理にとどまらず、ネットワーク通信を利用した社会の情報や知識を共有しようとする概念の進化形だ。スマートフォンや「IoT」が普及し、さまざまなものがネットワークにつながった結果、それを社会の仕組みに反映させようとする目論見だが、反面「使い方」の研究が進めば、恐ろしいまでに一体化した世界が我々の前に現れることになる。2019年の現在、キャッシュレス決済は常識になり、電気自動車と自動運転が身近になった我々の日常は今後、医療、教育、仕事、娯楽などの分野で「ICT」が大きな力を発揮するだろう。春3月、新聞では公務員の人事異動が仰々しく発表されているが、その人事を目を皿のようにしてチェックしている「しがらみ」たい民間企業は未だ星の数ほどに多い。人が人と繋がることは日本人にとって生きるための糧、学校の先輩後輩、親戚縁者などによる閨閥ビジネスは日本社会のヒエラルキー(縮図)を長年にわたって形成し続けたが「ICT」の技術は昭和の癌細胞「しがらみ」の総本山(政官財)の繋がりを程なく消すだろう。NTT企業CM「Vision 篇」
https://www.youtube.com/watch?v=JYtmmMAqdMo
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