「麻雀放浪記2020」 収益はダルクに寄付しよう
東映は20日、コカインを摂取したとして麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたピエール瀧(本名・瀧正則)容疑者(51)が出演する映画「麻雀放浪記2020」(白石和弥監督)を予定通り、4月5日に公開することを正式に発表した。監督が涙ぐむほどに喜び、共演者もさぞかし胸を撫で下ろしただろうが、ここは配給元の東映に是非アクションを起こしてほしいことがある。ロードショー期間中の収益を薬物回復施設の代表的な団体であるダルクに寄付してほしいのだ。ダルクだけでなくてもいいが、寄付行為をメディアで発表すれば世間は納得し、関わった役者やスタッフも胸を張れる。「作品には罪はないのではないか。」東映の記者会見は受け売りの印象が強くて寒々しくなるばかりだが、その作品に罪を着せない為にも利益を度外視すれば東映の名は廃らない。三方両得が成功すれば逆に次回の制作資金の調達にも好影響を与えられる。ダルクとはDrug Addiction Rehabilitation Centerの略で、全国で60程度の運営母体が90施設を運営する薬物依存症からの回復と社会復帰を目的とした支援施設である。今までも芸能人やアスリートが薬物使用で逮捕されるとダルク関係者がメディアに出演して常用から解放させる努力を説明するのだが、課題になっているのは予算の少なさである。どの施設においても運営費の不足は問題になっていて、近年厚生労働省の障害者総合支援法や法務省の自立準備ホームなどが回復支援費として予算が使われる様になったが、人件費はなかなか埋められていないのが実情なのだそうだ。施設を使う利用者の費用は施設により異なるが、家族負担や生活保護費などが充てられる場合が多いと聞く。この状況に手を差し伸べれば「麻雀放浪記2020」は案外ピエール効果をもたらすのではないか。配給元である東映が一肌脱ぐタイミングは今だ。「麻雀放浪記2020」告知。
https://www.youtube.com/watch?v=rNA4qWmFdCs
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