合意なき離脱って何だ?
英国のメイ首相の顔が日本でお馴染みになった。ここずっとメディアは「合意なき離脱」をニュースで取り上げているが本質的な意味が分からなくなりそうなのでここで整理してみる。そもそも英国がEUから離脱しようとしたきっかけになったのは大量の移民政策にあった。21世紀に入り、EU加盟国からの移民受け入れを積極的に展開していた当時の英国政府は2008年のリーマンショック以降方向を見失う。自国民の失業率が上昇した背景に「移民に職を奪われているからだ。」とした保守的な国民からの声を抑えられなくなり、EUからの離脱を考えるようになる。2016年に離脱するか否かの国民投票をした結果、EU離脱派が50%を超えて勝利したが、EU残留派のキャメロン首相がTVで辞職表明した映像は記憶に新しい。その後を受けて首相に就任したメイ氏はEU離脱の条件交渉に入るものの進展がみられない本当の理由を知っていく英国は2018年ごろから「合意なき離脱」を言い出していく。日本企業までがリトリートするといった想定外のリスクは、物価の高騰も予想されて移民どころではないとの見解が現実的だろう。「次の目的地に行くには、私は適任者ではない。」これはキャメロン首相が辞任する際に言い放った言葉だが、彼が首相を辞める必要などなかったのではないか。現在、英国議会をハンドリングできずに迷走しているメイ首相を見てると英国民ならずとも不安は拭えない。何にも増して「現状維持」がいい場合もある。フレディに学ぼう。英国民 EU離脱派の勝利。
https://www.youtube.com/watch?v=hmWHT7KIKzw
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