やさしい運転が五感を消す
「やさしい運転キャッシュバック型」の自動車保険販売が、今年の2月に一時見合わせとなったそうです。ただし「30日間無料トライアル」の申し込み受付けは継続中とのこと。販売を見合せた理由に関して公式発表はありませんが、他社では以前、「衝突安全ブレーキ」搭載車に対する保険料の割引きが急遽取りやめられた例がありました。私は以前からこの件に限らず、車の運転走行には「うむむ」。日常、道路を走っているといろいろな車の後続につきます。朝昼夜、渋滞中、高速、市街地等、それぞれ内容や事情により人間の運転は当然違います。季節によっても、天候によっても違うでしょう。47都道府県による地域間格差も然りです。だから言うのではないですが、上記のような保険の販売はナンセンスに思います。大体、朝から40KM以下でエコ走行されては渋滞や事故を招く可能性が増すだけだし、雨の日にブレーキばかり掛けられては気が気ではないのです。当の本人は、合理的な運転を数値でチェックしながら走行するので、渋滞しようが後続のドライバーがどう思おうが、関係ないって素振りです。でも後続車両は精神的に落ち着きません。かといって、車線は1車線(地方は多い)なので、その車の前はガラすき状態にもかかわらず、エコ走りにおつきあいしなければいけません。道路の走行には「流れ」というものもあります。ゆっくりアクセルやブレーキを踏むことは本質的にはどうなのでしょうか。それを数値化してキャッシュバックに反映するなどとする損害保険会社(国交省の後押しもある)の商品は、人間の本来持っている五感を劣化させるだけじゃないのかなあ・・・。「ストレスも溜まるぜよ」なのです。
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