9.9%「いだてん〜東京オリムピック噺」
NHKが放送している日曜夜の大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺」の視聴率が低い。平均視聴率が9.9%と2桁を割れば編成局長も流石に青くなるのだろうが、そもそも歴史時代劇ドラマが大河の特徴の一つだったはず。いくら東京五輪のオマージュを来年の五輪にトレース(trace)する意図だとしても大河ファンに現代劇は支持されない。特に主人公”金栗四三”役の中村勘九郎さんが役柄をキワモノ風情にしていて、エキセントリック極まりないシーンに至っては感情移入できたものではない。「落語の神様」古今亭志ん生を演じるビートたけしさんについても同じで、噺家の命であるはずの滑舌は素人以下の聞きにくさでストーリーが分断されてしまう印象は見る側を散漫にする。これでは元からついている大河のファンにソッポを向かれても仕方ない。まだまだ序盤ではあるものの、高齢層が喜ぶような勧善懲悪的な流れと感動を前倒しにする時期に来た。今年に入って2020年東京五輪開催にまつわる情報(特に誘致に至るまでのロビー活動や環状2号線未完成に伴う首都高の値上げ等)が良からぬものばかりで国民は辟易している。因みに大河ファンと言われる固定層で守られている視聴率は10%と言われるが、内容からして朝ドラにトレードした方がシックリ来るんだけどねぇ。NHKさん、来年は戦国の世を見せてくれないと受信料に影響しまっせ。「いだてん」の題字はイラストレーター横尾忠則氏の作品。
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