路上ライブの実情
「19時くらいから終電くらいまで4~5時間は演奏しますけど、稼ぎは日によってマチマチです。多いときで3人が居酒屋でたっぷりお酒が飲めるくらい、数万円くらいでしょうか・・・。」これは東京で路上ライブをしている売れっ子3人組ジャズユニットのお話。あのCD踏み潰し男の動画(21日のブログ参照)は全国の路上ミュージシャンたちに衝撃を与えたが、首都圏だけでも1,000人はいると言う路上ミュージシャンも「場所の奪い合い」に必死なのだと日刊ゲンダイWeb版が指摘している。この記事に思わず溜息が出てしまうが、実際、都内の主要な駅前の場所取りは激しいそうで、ソロでの弾き語りミュージシャンだけではなく、バンド、ダンスグループやカラオケを使ったシンガーまでがパフォーマンス出来ることに東京の合理と寛容さを感じずにはいられない。私がバンド活動をしていた時代の東京は路上ライブを演るような奔放なミュージシャンはいなくて、そのほとんどはライブハウスが舞台だった。70~80年代の渋谷では、屋根裏やエッグマン、エピキュラス、ライブ・イン、ヘッドパワーなんかが有名だった。山手教会地下にあったジャンジャン(2000年に閉鎖)もそうだが、ジャンジャンは敷居高すぎてアマチュアの出る幕はなかった。CD踏み潰しの件は、警察の使用許可証を得ようというまっとうな話よりも<ゆず>や<いきものがかり>を生んだ路上ライブの文化がなくならないように皆で暖かく見守ることが大切だ。 (70~80年代までは、プロでなければアマチュアで、インディーズという概念は90年代からである。) これこそ路上ライブ! at:Roppongi玉置浩二「田園」
https://www.youtube.com/watch?v=Ld-1WMg_2VE
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