広島カープに勝てない巨人の理由
昨夜のBS-NHKはセ・リーグとパ・リーグのCSをONAIRする贅沢な構成に「受信料分のご利益」なのだと有難く受け止めながらザッピングした。パ・リーグの第1戦は、リーグ覇者である西武の先発ピッチャー菊池がソフトバンクのバッターに魅入られたように打ち込まれたが、見た感じではその投球フォームに問題があるのではないかと思う。ホームゲームで10点も取られるのは辻監督の責任が大きいが、1勝のアドバンテージを失った第2戦は西武の4番バッター山川の打席が注目される。一方、セ・リーグは広島が4連勝するのではないかと感じさせるゲーム運びの巧さで完勝した。先発の大瀬良がこんなにカットボールを投げるピッチャーだったかと思うほど成熟したピッチングを見せたが、巨人はレギュラーシーズンと何ら変わらない打線の工夫の無さにガッカリ。特に好機で初球から振って凡フライを上げた4番岡本と6番長野の無策はベンチからの指示がなかったことに悔いが残ったが、この場面は、彼等が打席に入る前に高橋監督の耳打ち演出が必要だった。結果はどうであれ、監督がグラウンドに出て選手を呼び寄せるだけで相手ベンチにそれなりのプレッシャーを与えられる。高橋監督に足りないのはこういう場面の瞬間の閃きで、プロ野球の短期決戦では、レギュラーシーズンでしなかったことを敢えて大袈裟にすることが流れを引き寄せる方法として広く知られている。この手のパフォーマンスを一番得意にしていた長嶋終身名誉監督はきっとホゾを噛んでいるに違いない。セ・リーグ覇者の広島が4連勝するには、鈴木誠也や田中、菊池、丸などの中心選手ではなく、キャッチャーの會澤や若手の西川内野手辺りがラッキーボーイになることで叶うのではないか。CS ファイナルステージ セ・パ第1戦
https://www.youtube.com/watch?v=I8QcbFa6Y4M
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