米朝会談はハッタリから始まる
9日の土曜日、1週間の締めは私が担当してから5年目に入らんとするカレーを作る日。キッチンに立つ前にチラッとTVに目をやると、地上波のTBS「報道特集」なる番組が6月10日投開票の新潟県知事選挙の動向をVTRを交えながらONAIRしていました。「相変わらず偏向的な見方か」訝る私が司会の3人を疎ましく見てしまうのは仕方ありません。この日も新潟県知事選をゲリラ的に取材して「柏崎刈羽原発の再稼働は?」「地元経済は?」「国政への影響は?」などと新潟県民に質問しているVTRは意外にも番組よりのスタンスになっていません。事前に編集されているのに県民の声は要領を得ないどっちつかずの偏らない答えばかりです。こんな歯切れの悪い「報道特集」は見たことがありませんでしたが、スタジオに戻ってまとめに入った3人のキャスター、日下部、膳場、金平氏の言葉は悔しさが滲み出ているようで、笑うに笑えない恥辱の放送に「この3人に番組を任せているTBSの懐のなさ」を垣間見るのでした。次の日が投票日なのに、まるで選挙の勝敗が決まったかのような3人の言い方は、新潟県の有権者190万人に大変失礼ですし、ジャーナリストとして失格でしょう。さて、いよいよ明日は世界中が注目する米朝首脳会談がシンガポールで行われるのだけど、トランプ米大統領が金正恩委員長と会うことだけを目的にした会談で終わる予感がします。焦らすのはビジネスの常套手段で、1回目はそれぞれのコンテンツ確認をして、次回の会談を約束して終わらせても可笑しくはありません。世界に事の重要性を認識させるのと、イニシャチブが米国にあることを知らしめることはトランプにとって必須です。非核化や体制維持などが1度でまとめられる問題ではないことくらい誰もが分かることですが、いずれにしてもビジネスマンのトランプがジョーカーを出すのはもっと先のような気がします。カナダでのG7でも、ドイツのメルケル首相がインスタグラムにアップした一枚の画像がトランプ大統領の性格を物語っていてSNSがそれを世界に拡散させました。トランプ大統領と金委員長がシンガポール入り。
https://www.youtube.com/watch?v=34gzSucNA-0
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