ハリルホジッチの遺産 棄てられる
どうしても勝たなければいけなかったガーナ戦は5-0でも可笑しくない完敗でした。西野新監督は協会から技術委員長の立場でハリルホジッチ前監督のサポート指令を受けていたにも拘らず、W杯直前になって協会から監督に指名されます。大きな大会の直前に監督が交代するなんて、どのジャンルのスポーツでもあり得ないこと。そんな急造の布陣に戦術を見直す余裕などないのに3バックのシステム変更を敢行しました。野球で言うならセットアッパーとクローザーを新しい選手に取り換えるような話です。結果は火を見るより明らかでしたが、W杯直前という緊張感は全く感じられず、パスの精度が低い、只ボールを蹴って走っている印象しかないJリーグ以下の凡戦に終わった責任は誰にあるのでしょう。「ビッグ3」と言われた3人は見せ場なしで存在感すら示せなかったことに前監督のハリルホジッチは何を思うでしょうか。彼が想定したガーナ戦は、サムライブルーを監督した3年間の集大成として「ビッグ3」を欠いても十分に勝てることを日本のファンに見せるためだったはず。が、シュートの打てないケガ人をピッチに出し、キャプテンを途中で交代させ、スクリーンプレーができないMFとFWではW杯に限らずゴールを揺らすことは出来ないでしょう。「縦パスがなかったし、背の高い選手がいないのにゴール前に高いボールを上げる意味がわからない。」これは試合を観戦した元日本代表監督のジーコ氏の感想ですが、ハリルが日本代表に求めていたのは「縦パス」でした。高校サッカー以下のゲームを見せられた私たちはロシア大会前に希望を摘み取られたようです。さて、協会はスポンサーをとるか、日の丸とエンブレムをとるか、今日発表される代表選手23人に3人は選出されるでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=zjj8iraEFh4
コメント