23日の日曜朝、金美齢さんが出演しているフジTV系列「日曜報道 THE PRIME」を見た。金美齢さんと言えば大相撲5月場所千秋楽でトランプ米国大統領と握手をした櫻井よしこさんと共に日本の未来を憂慮している御仁。その金さんが香港デモについてこんなことを述べた。「香港で起こっているデモを見た知人の日本人から聞いた言葉がある。それは<今日の香港、明日の台湾、そして明後日の日本。>」中国共産党の覇権主義が日本にも及ぶことを示唆する警告なのだというが、番組に同席していた岡本行夫氏は「日米は安保条約によって成立した日米同盟であり、そのようなことにはならない。」と金さんを諭した。それでも女史は繰り返し発言する。「尊敬する岡本さんの言葉に反論はしないが<明後日の日本>と言ったのは私の知る日本人なんですよ。」金さんの真剣な眼差しはTVを見ている側にも切実に伝わったが、締結されてから約60年になる日米安保条約は日本人の常識として長く培われている。日米同盟の批准は民主国家同士の外交約束で<明後日の日本>なるロジックなどありえないことだが、25日、ブルームバーグが配信した記事は驚くべき内容のもので、金さんの言う警告が俄かに真実味を増すものとなった。以下、電子版のニュース原文。『トランプ大統領が最近日本との安全保障条約を破棄する可能性についての考えを側近に示していたことが分かった。大統領は同条約について、日本が攻撃されれば米国が援助することを約束しているが、米国が攻撃された場合に日本の自衛隊が支援することは義務付けられていないことから、あまりにも一方的だと感じている。』同日、それを裏付けるようなツイートがトランプ大統領によってリリースされた。「ホルムズ海峡のタンカーはそれぞれの国が守るべきである。」金美齢さん、トランプ大統領と握手した瞬間に彼からテレパシー伝えられました?