日曜の23:30からBSフジでONAIRされている「ブラマヨ弾話室〜ニッポン、どうかしてるぜ!〜」はたまにも見ない番組だったが、お笑いコンビのブラマヨを嫌いなわけではない。同時間帯にBS-TBSの「SONG TO SOUL」があったからだが、昨夜は意義のある話を聞けた。ゲストの大分県別府市長が話した地方のインバウンド弊害は興味深い内容だった。別府市は温泉地で有名な人口12万人余りの小規模な都市だが、市長曰く「インバウンドは市内にお金を落としてくれない。」らしい。特にクルーズ観光船から降りてくるインバウンド客は3000人単位で市内を巡ってくれるが、これだけの大人数が市バスに乗ると地元民が全く乗れなくなって困るのだそう。加えて言えば観光はツアー側が支給するお弁当付きのものらしく、土産街に来ても各々が食べ終わった弁当の箱をベンチ等に置きっぱなしで次に行かれるらしい。土産街の人々が食い散らかした跡を掃除しているようでは潤わないのも無理はないだろう。京都でも芸妓がインバウンドから写真攻めに遭い、SNSで晒されることに弊害が出ているという。政府は2020年に4000万人、消費額8兆円のインバウンド効果を標榜しているが、環境整備が追い付かないこの現実をどう受け止めるのだろうか。国別インバウンドの推移2003〜2018https://www.youtube.com/watch?v=i-Z0SOH_7Hs