スポーツを殺すショービズの駆け引き
またしてもメディアの暴走に翻弄されるのは時代の流れから来るものでしょうか。スティング(欺く)されたようで憮然とするのは女子レスリングのパワハラ問題です。ここに来て指導者同士の確執が表面化した内容はシャレになりません。サッカーもハリルホジッチ監督がジャパンの現状を説明したことが揚げ足をとられることに。「10人ほどケガをしているし、リーグの先発メンバーに入っていない選手もいる。」たくさんの問題を抱えている代表候補の自覚のなさを嘆いたのでしょうが、そこに付け込んだ記者からの質問「メキシコリーグのパチューカで絶好調な本田圭祐選手の復帰を考えないのか?」に驚くのはハリル監督だけではないでしょう。フィギュアスケートの本田真凛選手も平昌五輪に出場できるかの如く書かれた記事は、ショービズマネーから来るものでした。そして昨日、MLBのマリナーズがFAになっていたイチロー選手を入団させると電子版が報じたのです。イチローファンの喜びは並々ならぬものがあるのでしょうが、普通に考えると「ない」ことです。野球というスポーツはゴルフやテニスと違って、チームワークで勝敗を競いながら頂点を目指すもので、ピークを過ぎた孤高の外野手を古巣の球団が獲得するからには「天の声」によるマネーメリットを受け入れたのだと言わざる得ません。開幕前から優勝を放棄したように聞こえてしまうのは残念至極です。冒頭の女子レスリングの騒ぎも俯瞰で見れば「和を持って尊しとなす」から外れたい資質の選手と、既存の枠組みから主導権を奪いたい指導者のエゴを一部のメディアが嗅ぎつけて「これはカネになる」と世間に暴露して利用しているにすぎないこと。私たち見せられる側は、スポーツであっても物事の本質を見極めた判断をしていかないとマスメディアの印象操作によって振り回され、無意識のうちに自分の財布からおカネが出ている事に気づきません。でもね、政官財の複合体にスポーツが加わる構図は聞くに堪えないなぁ・・・。
https://www.youtube.com/watch?v=Q18U_aMNDOE
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