就活応援TV 面接の本質
3月から経団連企業の採用活動が解禁になり、会社説明会が一斉に始まったのをきっかけにしたNHKは、4日の深夜「就活応援TV~学生と企業のホントの本音~」と題した大学生の就活番組をONAIRしました。午後11時からの1時間では短すぎると思った私の疑問はすぐに解けます。「学生達や企業の方の声を地上波の後でネット配信します」なるほどそれなら納得のいくまで意見を交わすことが出来ます。「放送の前後はスマホやPCで、放送中はテレビで『就活応援TV』をご覧ください」とのアナウンスは、学生がターゲットならでのセグメント番組でしょう。私がこの番組を見たのはたまたま偶然だったのですが、その直前に二男の高校2年生と進学について話し合っていたからでしょうか。番組は大学生の就活を応援する構成でしたが、学生や会社側の人事担当者の意見を2人の司会者が不真面目に茶化すので本質が捉えられなくて最悪。さらに司会をワイプ出しする悪趣味なスィッチングはディレクターの意図からなのでしょうか、視聴者側からすると仕切れないお粗末さだけが印象に残ったのです。途中、模擬面接なるコーナーがあり、学生代表の3人が別スタジオに設置された面接会場で、これまた模擬面接官の質問に答えるのですが、私から見ると残念ながら全員失格です。面接官の意表を突く質問に「唐突で驚いた」や「想定外の質問に戸惑った」などと言い放つ学生の態度を見ると「それが面接の本質だよ」と突っ込みたくなります。学生たちの懐の無さは今に始まったことではないにせよ、私たちの頃より格段に情報を得られる時代に育っているはず。他の学生より面接官の印象を深くさせるには、いかにテンプレートに頼らない学生生活を送ったかにあるのだけど、大学時代の4年間は学部学科の勉強も大事ですが、自分自身をdiscoverする重要な4年間でもあるのです。他人に依存しない日々を送ることが人間味を深める上では重要な要素の一つ、長いようでもあっという間に終わってしまう4年間であることを忘れずに就活に挑んでほしいのです。最近のTV番組はドローンカメラのカットが多くなりましたが、その新鮮で大胆なドローン目線が就活する学生と人事担当者には必要でしょう。6月の選考解禁までに全国各地で説明会が相次ぎますが、私の大学時代の同級生であるI君も、東京に本社がある計器メーカーのリクルーターで、今年も国立大学を中心に企業説明のセミナーを全国で開催しています。毎年この時期に北陸の国立大学を訪問した序でに私と飲むのを楽しみにしてくれているのだけど、いつも聞かされるのが「セミナーに集まる学生は何故か女子大学生の方が多いんだよ」横顔に滲むのは時代を超えたセンスでしょうか。「それもこれも大学時代、オマエと一緒にバンド活動したからだよ」横で飲む私に向かって毎回話すお世辞は、二人の空気を自然と癒します。売り手市場の採用活動解禁 説明会に4万人。
https://www.youtube.com/watch?v=DoJBDsiB6E4
コメント