小池都知事、BRT開通ないと五輪シナジー消失
石油業界、いえGS業界が固唾を飲んで様子見していた一つに、全国の自治体がいつの時点で「EV車両へ移行」するのかにあったのですが、東京都の小池百合子知事(65)は9日、更新期を迎えた都庁公用車の合計37台をガソリン車から電気自動車(EV車)に切り替えることを表明しました。「都が率先してEV車を導入することで、次世代自動車が東京のスタンダードとなるようにしていきたい」と小池氏は明らかにしたものの、現実的にガソリン車からEV車への移行はマスメディアで言われるほど簡単な事ではありません。利用者が自動車に一番リクエストすることは安心安全ですが、次に来るのが車両価格と趣味嗜好性で、最後が利便性(維持管理)でしょうか。政府はEV車の優遇税制を懸案事項にしていますが、自動車産業に対しては製造から販売に至るまでの更なるコストダウンを要求しています。私たちの業界が加速度的に「斜陽産業化」されるとした中に「官公庁の公用車切り替え」というのが1つのポイントでしたが、新春早々の発表に経営者は「青菜に塩」状態です。2020年、東京五輪の開会式で使用される自動車の全てをEV車にするには、2018年がスタートの年だと理解はしていても、忸怩たる気持ちは隠せません。昨年からの都政混乱をチャラにしたい小池都知事の名誉挽回は、小さなインフラ事業からリ・スタートがかかった訳だけど、10月に決定した豊洲開場の中身はまだまだ順風ではありません。五輪用の環状道路がギリギリで間に合っても、トンネルが臨海部を結ぶ「バス高速輸送システム」(BRT)の本格運行はメドが立っていないようです。東京都は五輪が終了した後に臨海部の五輪選手村をマンションにして、1万人規模のニュータウンにする計画なのだそうですが、その目論みは一人の勘違いオバサン都知事のお蔭で心もとない状況になっています。「BRT Chicago」
https://www.youtube.com/watch?v=_csc2ZDuQLo
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