インシャラーと中東の笛
ここ数日間の株価上昇率をみると、世界の注目が日本の選挙にあることを感じさせます。日経平均は20年10カ月ぶりの高値圏にあり、為替が112円台を堅調に推移していることを考えれば、外国人投資家の思惑にケチをつけられません。世界が日本のShinzo ABE率いる自民党を支持していることは経済面から容易に理解できるのですが、間違って小池氏の希望の党が必要以上の議席を獲得すれば、忽ち株価と為替は民主党政権時の1ドル78円台、株価は8000円に暴落、なんて俗に言う「ブラックマンデー」になろうものなら経済の屋台骨は瓦解します。たった1年で東京のマインドを変えた小池都知事のバイタリティは都民に羨望を与えましたが、それはインターネットのSNSという媒体が奏功したからで、小池氏の政治信条が実は見せかけなのだということもSNSによって明らかにされたのです。「ワイズスペンディング(賢い支出)」「サスティナブル(持続可能な社会)」「アウフヘーベン(問題を受け入れて発展させる)」といった普通の人には分からない言葉を投げかけて、問題の本質をぼやかす手法は中東譲りの「インシャラー」の発想を利用した三文芝居で、国民がもう付き合えきれなくなったタイミングでの総選挙。急転直下の解散に浮き足だった小池氏は早速準備をするものの、個人経営の会社を一夜にして大企業に見せかけるギミック(仕掛け)は偽善的賛同者が塊のように群がったことで、自身の立ち位置を見誤りました。この総選挙が終わって希望の党が50議席台ならば、サッカーにおける「中東の笛」を言うのでしょう。「選挙責任をとり代表を辞任して東京都政に邁進」するにしても、今度は都議会が小池都知事の起こしたスタンドプレーの数々を(特に豊洲築地移転問題)許さないはず。世間は小池氏の思うほど騙されっ放しの愚かな民ではないのです。インシャラー「Insyaallah」の意味:(神の思し召しがあれば)確約できない約束に対して、守れなかった時の保険として使う便利な言葉 。
https://www.youtube.com/watch?v=37QfbiiFNUo
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