ピョンチャン冬季五輪の公式HPに日本地図がない?
韓国で2018年に開催される平昌(ピョンチャン)冬季五輪について、北朝鮮の核兵器開発が国際的な緊張を高め、安全が保障されない場合、フランスは参加しないとAFP時事通信が伝えました。21日、仏国内のラジオ番組でスポーツ大臣が語ったのですから、内容の信憑性は固いのでしょう。五輪については過去にも同じように多くの国が参加を辞退する大会がありました。米国は冷戦のさなかに陣取り合戦を敢行したソ連のアフガニスタン武力侵攻を批判し、1980年に開催されるソ連五輪不参加を各国に呼びかけました。足並みを揃えるかのようにイギリス、フランス、西ドイツ、イタリア、日本などがそれに応じて不参加を表明、中国も含めた60ヵ国もの国が参加しないという、五輪史上最悪の大会となったことは言うまでもありません。その頃に大学生だった私は、マラソンの瀬古選手とレスリングの高田選手、そして柔道の山下選手の会見を印象深く記憶しています。特に、金メダル確実と言われた高田裕司選手が、記者会見で人目もはばからずに泣いたのは察するに余りあるものでした。その4年後に今度はソ連が米国のグレナダ侵攻に抗議してロサンゼルス五輪を東欧諸国と共にボイコットするのですが、今振り返れば、こんな具にもつかない国家間における政治の駆け引きによって、日々の努力を潰された五輪代表選手たちは、その後の競技人生をどういう風に生きたのでしょうか。当時の各国五輪選手にとってはとんでもない「とばっちり」でしたが、2018年の平昌冬季五輪は事の重大性があまりにも身近すぎて、どう考えてもナイスな意見が出ません。南北朝鮮の軍事境界線からわずか80キロしか離れていない開催地に、安全は担保されるのでしょうか。「Coming Soon PyeongChang 2018」
https://www.youtube.com/watch?v=29w7DfVI5JI
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