「甘く危険な香り」トランス脂肪酸が招くこと
それほどパン人気は中国全土に広がっているのでしょうか。日本の不二製油社がパン材料のマーガリンを増産すると日経が報じました。中国国内で10%のシェアを持つ同社は、中国江蘇省というところで生産能力30%増を目指すのだそうです。不二製油社はグループ企業として、チョコレート、油脂、大豆食品や製菓用パン等の食品素材を提供するメーカーですが「新工場稼働を待っていられない状態」とした代表のコメントに、中国の食文化の様変わり方が急速に変化している事に驚きを隠せません。「マーガリンってトランス脂肪酸がヤバいよ」我が家の長男は、子どものころから食品の成分を調べるのが好きでした。スーパーに行けば、裏に書かれてある成分表を細かくチェックしながら「これはダメ、これはいい」とナーバスなまでにチョイスするので、家族は皆呆れたものです。今年から東京にいる長男がネガティブに話していたこのトランス脂肪酸(Trans-Fatty Acid)ですが、日常食品にトランス脂肪酸が入っていないものを探す方が難しく、おいしいものには大概トランス脂肪酸が入っています。(農水省HP「すぐにわかるトランス脂肪酸」
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_wakaru/ )2007年、米国がトランス脂肪酸を11の地域で制限した結果、心筋梗塞や脳疾患による入院率が低下したとする報告があります。一方の中国では、都市部で焼きたてを販売する小規模なパン店が増えるなど、パンの消費量が年10%ペースで伸びている現状に、資本主義の「甘く危険な香り」はそのことをおくびにも出しません。マドレーヌ・フィナンシェ・パイ・クッキー・ビスケットの誘惑は、人をトランス(trance)状態にさせるのです。米国「トランス脂肪酸」を2018年までに全面禁止。
https://www.youtube.com/watch?v=JaQNdnLYLOE
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