加計学園問題の真相を嫌悪する
これを針の筵というのでしょう。針の筵とは一時も心の休まらない、つらい場所や境遇のたとえですが、昼夜問わず全テレビ局が放送する国会の審議について、そろそろ結論をつけてほしいと思うのは国民の願いではないでしょうか。水掛け論に気色ばむ議員たちの国家観に不安を覚えます。今この国がどういう位置にあるのかを冷静に見極めれば安倍首相は腹を括る時です。審議のどこの部分を見ても禅問答のような質疑では国民の思いはにべもないでしょう。この私が思い出すのは、民主党の野田政権です。2011年(平成23年)9月2日から2012年(平成24年)12月26日まで続いた日本の民主党内閣ですが、遡って鳩山内閣、管内閣と続いて民主党最後の首相になってしまった野田氏ですが、この間の日本経済は惨憺たる結果に終わりました。株価は8000円台、為替は78円台まで円高になったことを記憶しているのですが、2012年の12月に行われた衆議院選挙で安倍率いる自民党が大勝します。2013年からの自民党第2次安倍内閣は3本の矢としたアベノミクスを標榜して経済の立て直しを図り、これが見事に成果を出します。私自身もリーマンショックから背負っていた負債が元に戻ることになり、一息も二息もつけたことに感謝したものです。政府はその後、外交交渉に一定の影響力があることを世界に印象づけ、貿易交渉においても譲ることのない強気の交渉が出来たのもアベノミクスという後ろ盾があったからです。また東京五輪誘致においては政府が積極的に参画していたことを国民は知っています。成長戦略にしても規制緩和と既得権や業法の改革打破を目指して数多いPTが結成されましたが、この成長戦略の一つになるであろう国家戦略特区における加計学園の獣医学部設置問題が、国家を揺るがさんとする大問題に発展しています。個人の見解を言うのは何ですが、戦後70年以上培ってきた既得権益をすんなりと明け渡す組織はありません。大衆はこの問題の真相が出ることに嫌悪を抱かないか。
https://www.youtube.com/watch?v=wtoZc4Ium0Y
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