日本の女性キャスターのレベル
情報番組を見ていると恣意性の強いキャスターに出くわす時があります。NHKと民放各局が放送しているニュースを中心とした情報番組の数は、BS CSとローカル局も入れれば全国で100はあるそうです。番組を進行させるキャスターという司会者が男性と女性で構成されていることは、どのTV局もほぼ同じですが、このキャスターに求められる資質とは何でしょうか。一般教養的見識は言うに及ばず、先見性に基づいた深掘りが出来て、革新や保守方向に行き過ぎない中庸性とスポーツ芸能にも長けたオールラウンドタイプが起用される(男女とも容姿端麗は必須ですね)のですが、本来の資質にほど遠い「張りぼて」のようなキャスターの多さにガッカリするのです。その中で私がずっとイチオシしていた女性が、この3月いっぱいで番組を下ろされていたことに「TV局もついにヤキが回ったか」と怒りより悲しみの方が強く感じたのは年齢のせいでしょうか。2011年4月からスタートしたNHK土曜朝の「週刊ニュース深読み」は一週間のニュースをまとめてチェック、その中で最も深読みしたいテーマを丁寧に解りやすく説明していく良心的な番組で、その中心にいたのが小野文恵(49)アナウンサーでした。番組の内容は、国内外の政治経済、医療年金、子育てを中心にした社会問題を、賛成反対の意見を上手にしゃべらせながらも、中庸な仕切りで問題点を焙り出していた小野アナウンサーの手腕は秀逸で、交代はNHKの大きな損失です。彼女の出演している番組の中では、唯一時事問題を扱うものでしたが、他を蹴ってでも「週刊ニュース深読み」にいてほしかったNHKのジャンヌ・ダルクと言える存在だったのです。他局の女性キャスターは、どの人も彼女の如才のない仕切りには遠く及びません。
https://www.youtube.com/watch?v=09knfo1vKcE
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