クールビズで能率が低下
現・東京都知事の小池百合子氏が環境大臣の時代に取り入れられた「クールビズ」ですが、2017年の期間は5月1日から9月30日までの5か月間と環境省が発表しました。2011年から16年までは東日本大震災に配慮して10月31日まで1ヶ月延長されていましたが、企業によってはそのまま6か月間をクールビズとしている場合もあるようです。さて、この「クールビズ」(COOL BIZ)という名称ですが、2005年4月に行われた環境省の一般公募によって選ばれたもので、当時の小泉政権が推し進めた環境対策の一環でした。しかし、一般の認知度約96%に対して浸透率はどうでしょうか。TV出演者や国会議員等を注意深く見ると、ほぼネクタイを着用しています。公的な立場の人間ほど「クールビズ」になっていないのは「公の前での服装」に厳しい日本の文化が影響している事は否めないでしょう。でも「ネクタイをはずすと似合わない」悲しさはスーツを着て初めて分かることです。今、巷ではオフィスの室温を28℃以下にしようとの論議が噴出しているのだそう。誰に聞いたところで最初から「28℃なんて暑くて無理」なことは体験すれば理解するところです。この28℃という基準ですが、1970年に旧厚生省の調査に基づいて制定された「建築物環境衛生管理基準」と労働安全衛生法の「事務所衛生基準規則」を基にしたとする環境省の提言も、実は只の辻褄合わせで何の根拠もなかったことに「あんぐり」。時代にマッチしない法律に縛られるのはナンセンスな時代なのですから、日本の立法機関である国会は、くだらない口喧嘩の罵り合い審議に終止符を打ち、冴えない法律全てを見直して、能率の上がる心地よいオフィスワークの下支えをしてもらいたい。IT時代の今、業界に属する事業者が守るべき固有の法律(業法)は完全に前世紀の遺物となっています。クールビズで熱中症、室温28℃が原因?
https://www.youtube.com/watch?v=yFX-88LxOPc
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