越後屋 籠池vs悪代官 Who?
今、政官財が戦後から構築してきた日本独自の「忖度」文化が崩壊しようとしています。「忖度」とは「相手を推し量る」ことを意味しますが、取りまく人間たちの文化教養と経済レベルが同質同等でないと、ほころぶのは誰に聞くまでもありません。ITとSNSが日本人の生活基盤を変化させ始めた2000年代に、未成年の猟奇的事件やストーカー事件が爆発的に起きたのですが、この現実を政府と官僚の常識派と呼ばれた人たちは「三権の調整が面倒だ」として法律の改正を怠りました。2011年に起きた東日本大震災以後、日常を取り戻すための心を紡ぐ活動が盛んに行われたのですが、日を追うごとに日本人の悪癖である「喉元過ぎれば」が頭をもたげます。政府は原発問題を先送りにし、民心を震災前の「ぼんやりした緩さ」に逆戻りさせて、戒めのブレーキは踏み続けられませんでした。1995年9月の「米兵少女暴行事件」に端を発した沖縄基地問題も、翁長知事の態度が「忖度」を求める相手を無視したことで、交付金、補助金、助成金を特定の勢力にバラ撒く政府の節操ない昭和的手法は、21世紀のIT時代には沿ぐいません。東京都が抱える、築地から豊洲市場へ移転する問題にしても、やはり「忖度」で幅を利かせた昭和的「あ・うんの呼吸」は、今になって根拠を問われ、関係者は10年以上も前の「忖度」を、百条委員会でつまびらかにしなくてはならなくなりました。また今月になって俄かに緊迫感を帯びてきた森友学園問題は、籠池理事長自らの爆弾発言によって、国有地払い下げ問題が一転して巨大な疑獄事件に発展しそうな勢いになっています。かの如く昭和時代の「忖度」文化は、21世紀の社会に通用しなくなったどころか、場合によってはその全てが崩壊してしまうのです。日本が急激に変わっていくことに守旧人の呻き声が止みません。「安倍総理の寄付金入っている」籠池氏の発言。
https://www.youtube.com/watch?v=RjgbzDu8wdA
コメント