高校野球の神様はマジシャン
第89回春の選抜高校野球大会は、5日目第2試合の1回戦が事実上の決勝になるのでしょうか。今大会の超目玉である清宮一塁手率いる早稲田実業の対戦校が高知の明徳義塾になるなんて、しかも比較的間延びする大会5日目の試合に両校はおろかNHKもこの結果にほくそ笑んでいることでしょう。明徳義塾といえば、野球ファンなら知らない人はいない石川星稜「松井秀喜 5打席連続敬遠」の蛮行を敢行した甲子園常連校です。興味関心はマスコミが書くまでもない清宮選手に対する脱アマチュア的敬遠でしょうが、馬淵史郎監督はインタビューに答えます。「場合によっては敬遠する。終盤で勝っていて、2死二塁だったらね。ただ、無死からの敬遠や全打席敬遠は考えていない」そして最後にこう締めます。「でないと松井に怒られる」これはどういう意味でしょうか。清宮は松井のずっと下だと受け取れる発言に、この監督の人柄が垣間見えます。さてもう一つの面白カードは、4日目第2試合 高田商対秀岳館。このカードの面白さは、熊本秀岳館 鍛冶舎巧監督の試合中でのゲーム采配にあります。TVカメラもその部分をよく理解して、相手校の監督より鍛冶舎監督の表情を倍以上フォーカスするはずです。元々甲子園の野球解説者として有名な人でしたが、秀岳館高校の監督に就任してからはマイクを前にした冷静な印象を180度転換させます。大きなお腹をフルに使うオーバーアクションは選手以上に見ている側も萎縮させてしまうほどの熱血漢で、野球関係者とファンの間ではファンキーモンキーな鍛冶舎監督ですが、昨年夏の甲子園で「優勝する」と豪語しながら準決勝で敗退した悔しさをどう晴らすのか、そのチームカラーも含めて絶対見逃せない1回戦です。馬淵監督と鍛冶舎監督、共通点のある両監督の激突は、両校が順当に勝ち上がれば準決勝で見られます。2014/04/07 秀岳館野球部監督に鍛冶舎氏。
https://www.youtube.com/watch?v=iorafE2b1ig
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