三文芝居を見たような就任式
日本はおろか、世界中が注目してみた米国大統領就任式ですが、感想や印象はきっと世界共通でしょう。トランプの就任演説内容にオバマ前大統領の胸中を考えるとご愁傷さまといった感じです。この私も一生懸命にしてきた望みごとが徒労に終わる瞬間に出くわすと、誰にも見えない場所に自分の気持ちを持ち込むのに苦労するのですが、年齢を重ねてきたせいでしょうか、割れてバラバラになった希望に新たな芽を吹き込んで再出発させようとする心の気配が感じられないのです。粘り強さに欠けた人間に神も啓示してはくれません。希望は希望でも世界レベルで注目された米国の大統領就任式は時間が押しながらもTVカメラは新大統領の表情を全世界に発信するのですが、連邦議会議事堂バルコニーでのトランプが見せるへそ曲がり顔に、昔見たパロディ映画を想起してしまう私は、薄ら笑いと同時にこの結果を導いた米国民の軽薄さと選挙制度の不公正さ(ヒラリーOKでもない)を心でなじります。二流国家に成り下がる宣誓だとも言えた新大統領の演説は、リスペクトされ続けてきた米国家の品格が瓦解した日となってしまいました。トランプ大統領のビジネスライクな国家の方向性を世界が真似たなら、新たな衝突が分裂を生みます。こんなネガティブな事を書きながら、次なる私の希望にも思いを馳せるのですが、天使が舞い降りでもしない限り、難しいと思うのでした。「天使の歌声」国歌独唱ジャッキー・エヴァンコ。
https://www.youtube.com/watch?v=mWwaojzD724
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