50代のディスカバー2
信号待ちしていた帰宅途中の車内GPS画面から電話コール音のサインです。この春にアコギを買った楽器店からの連絡にピンとこない私。「ギターのメンテナンス時期がきましたのでご連絡しましたぁ」私の面倒を良く見てくれていた店員である彼の声は相変わらず明るく元気ですが「ああ、そうでしたか・・・」素っ気ない返事は、10月のライブ以来出向いていなかったことに少しの後ろめたさがあるからでしょうか、力もありません。彼との会話を終えると、青信号に切り替わった交差点をアクセル全開で踏み込んだ瞬間、ボンヤリとした半年間がフラッシュバックしました。私がアコギを買ったきっかけをつくったのは「アコパラ」というシンガーソングライターが集うアマチュアコンテスト挑戦にありました。30年以上の長いブランクもオリジナル楽曲を持つ者の強みでしょうか、春から始めた練習に余念のない日々は夏が過ぎる頃には楽曲たちが生き返りだします。錆びついていたギターもヘタクソながら、ギターダコで指痛になるまで弾き続けた結果、何とか10月開催のスタジオライブに間に合ったわけですが、その疲れを癒そうとインターバルをとっているうちに1ヶ月以上が経ってしまったのです。しかし、このインターバル中に俯瞰で「夢の整理」をすることになる私は新しい発見をみます。かつて一緒に活動していた昔の仲間との出会いに、もう一つの途方もない挑戦が間違いではないことを確信させたのでした。夜の帳(とばり)が下りた中、走る私の車の前に紅葉した街路樹の葉が舞い落ちては散っていきます。「サクラが咲く頃に挑戦結果が出るのかなぁ」私の呟きもまた、目の前に舞い落ちては消えるのでした。
https://www.youtube.com/watch?v=AiFO2ayF06Y
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