得票数ではクリントン
国民のフラストレーションが昇華した結果だとするマスコミ報道に納得したかの私は、それがただのエクスキューズにしかならないことに恥ずかしく思わなければいけません。米国大統領選挙結果に周辺の人たちは英国のEU離脱をなぞらえて自慢げに話しますが、英国の一枚上を行く二枚舌を見せられたようで後味が悪いことこの上ありません。結果的に詐欺に遭ったような変な感覚に落としどころが読めない雰囲気の中で、同盟国の中でも一番被害を受けるのではないかと思われる我が国の懸案事項はTPPです。トランプが反対するTPPですが、アベノミクス3本目の矢がそれによって叶うのだとして、日本政府が積極的に進めてきた貿易協定も、トランプが大統領になれば必然的に転換させなくてはいけない状況に追い込まれます。国益に大きな影響を及ぼすだけにここは慎重にいきたいところですが、国内の第一次産業関係者はトランプに大歓迎なのではないでしょうか。しかし、見誤ったでは済まないこの選挙結果に一番驚いているのは本人のトランプだと考えるのは邪推かなあ・・・。とはいえ、今後の世界の在り方を考えるにはいい機会なのでしょう。世界のパワーバランスにおいて中庸さが一番大切になることは言うまでもない事です。
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