「ガールゴウゴウ」
先週末の土曜日は、かつての業界仲間が集合する品川駅に留まっていた私。ホテルもプリンスホテルにチェックインしたことで歩くことを忘れた感じです。ほどなく彼は現れたのですが、「うわぁ、外国人かと思ったよ」よくよく見ると何ら依然と変わらないのですが、流石に容貌は年輪を経たある種の深みさえ覚えます。彼は映像分野でエンジニア、その後に秋元きつね氏とともにCG制作を担っていたのですが、数年前に他界した秋元氏の話になると「実は知らなかったんだ」意外な答えです。私の記憶は、CXが放映した「ウゴウゴルーガ」での斬新な仕事話をしてくれていた彼を羨ましく思っていただけに、主語が抜けた会話に途中で何かがあったのだなと察知、話題を変えます。「今は何やっているの?」全国展開しているコーヒー店舗チェーンのインフォマーシャル制作の話までは調子よく聞いていられたのですが一転、両親の介護を一人でしていることに話が及びます。テーブル越しにトツトツと呟くように話す彼との距離と空気が重くなるのを肌で感じた私は「ライブハウスをやろうと考えているんだけど、出来たらこっちに来ないか?」彼のおっとりした雰囲気なら若者たちに親しまれると直感した私は思わず口に出します。本来なら介護の二文字が、彼に似合わないことと、それを想像した姿が同ポジにならないことに私の脳が勝手に反応したのでしょう。「行きたい、出来れば週一でね」「区切りがついたら引っ越して暮らす・・・」私も似たような事情を抱えていることが、つい言葉になったのでしょうか、切ない感情と現実が私たちの世代を覆うのでした。
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