TPP断固反対!
TPP協定の国会承認は農水大臣の辞任によるサシ違え作戦で終焉しそうです。与野党の分かりきった演出に閉口するのですが、私的にはカタチがどうあれ時間が無いのですから前に進むのであれば了。地方では、ロードサイドにあるJAや生協のエントランスに「TPP断固反対」の横断幕が「変わりたくない」と鎮座。まるで「鎖国賛成」を謳うかの如くで冷静な対応が求められるのですが、今が良くても2年後3年後は悲惨な組織に成り下がることを運営側が痛いほど理解しているのにネガな抵抗です。手立てがない口実を繕っている間に意識を変えないと、組織に頼っている農業関係者の前途は暗くなるばかり。他の業界もほぼ同等ですが、あらゆるところで統廃合が報道されている事情を精査してみると、昔では考えられないような「背に腹はかえられぬ」とする本音が覗けます。しかしそれほどTPPの影響が大きいのは何故でしょうか。農業界でいえば、関税撤廃によるコメ、麦、牛肉・豚肉、乳製品、砂糖の5品目は大打撃必至。輸入品に対する競争力の強化が必要なのに「保護主義」だけでは世界と伍していけません。関税や規制に守られている業界ほどチェンジしなくてはいけないのに、組織の図体が大きくなりすぎたことは、国家社会の在り方にまで問題が及ぶ一大危機なのです。「TPPにより我が国が新たな成長経路に移行した時点において、実質GDP水準は2.6%増、労働供給は約80万人増」政府の意図を現実化するためには、創造性と独自性が必要なのですが、ISD条項による企業提訴も考慮すれば、規制や業法の緩和改正は絶対です。雇用の喪失と賃金低下を言う前に、既得権益がもたらす「思考停止」から抜け出る方策を考えた方がいいかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=B7_0QsYRlpk
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