続・病院男
病院男はその敷かれたレールに乗って診察を受けます。14・15の両日も院内は「老人会」の様相です。椅子に座って待っている人々の顔をまともに見ることなく、診察ファイルを受付に提出する私。「8番の前でお待ちください」内科の待合室の椅子はほぼ満席でしたが、8番ドアの真横にある1つだけ空いた椅子に座ると、院内パティオの花をぼんやり見ます。「どうぞーお入りください」看護師は本日も元気で私を呼びました。「祝、完全レギュラーになりましたヨ」そういっているかのような表情で若い医師は挨拶します。「先生体調は良いです」「あ、そうですか、じゃ体重を計りましょう」数字を確認した若い医師はパソコンと喋りはじめます。「少しずつ改善していますね」「薬が効いているみたいです」「この部位は長いスパンで様子を見ないといけないんです」「じゃあ1錠を2錠にすれば劇的に改善するのではないですか?」「うーん、数値的には迷うところです」「では2錠にしていただけますか?」パソコンと会話していた若い医師は私に向き直ります。「もう6週間1錠で様子を見ましょう」「ええ?」私の願いを聞き入れてくれるのかと思ったのに当て外れの言葉です。「来月の26と27日に診察したいのですが大丈夫ですか?」診察室を出ると、意気消沈の私は処方箋をもらいにトボトボ薬局へと向かいます。しかし一体医療とは何なのでしょうか。もっと合理的に効率よく患者の希望も出来るだけ聞く医療の世界になれば、日本の社会保障費の中でも医療費は絶対減るのだと自信をもって言えます。「医療費13年連続で過去最高41兆5000億円」
https://www.youtube.com/watch?v=X2kRyz-rVjU
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