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クラプトンからの追悼

「パープルレイン」の撮影監督が2月に死去していたニュースを読んで、またプリンスの偉大さを思う私なのですが、そのプリンスに哀悼を捧げているギタリストの一人がエリック･クラプトンです。日本武道館5コンサートを4月19日に無事終了させたクラプトンも古希を過ぎました。70歳でツアーを止める主旨のコメントを発していたクラプトンでしたが、日本が大好き、武道館大好きなのです。その彼にも試行錯誤の時期がありました。80年代においてはさしたる活躍が見られません。プライベートが原因していることは、アルコール依存症や不倫、離婚、そして鬱の症状を吐露したことで明確です。60年から70年代はロックギタリストとして世界を席巻、90年代はアンプラグドに代表されるブルースを中心にした活動で原点回帰したとされるクラプトンも、80年代のディスコグラフィーはポップ色の強い、らしからぬ作品が多く、自身ジレンマの連続だったはずです。第三者にプロデュースを任せなければいけない程に心身が病んでいたのだとしたら、合点もいきます。確かに80年代はビジュアルポップな方向にあった世界のミュージックシーンですが、「鬱の真っ只中、そして当時、ミュージック・カルチャーがひどい状態にあった中、それは僕に望みをくれた。プリンスは、暗闇の中の光のような存在だった」とするクラプトンからの追悼はプリンスにとってこれ以上ないものになりました。クラプトン95年ツアー告知CM。https://www.youtube.com/watch?v=Mj9E0rLiQe4&spfreload=10