この季節になるとラジオのリクエスト曲は、俄然「桜」と「卒業」のワードがつく楽曲に集中します。特に21世紀に入り、秩序が保てないほどに雰囲気が悪くなった世界の中で、人を癒せる大きなチカラになるのは音楽をおいて他にありません。とりわけ、ほとんどの日本人が出発、再出発を誓う、人生の節目の季節になる「春3月」は特別な月です。昔は「仰げば尊し」だった卒業SONGも、リアルタイムではSEKAI NO OWARIが歌う「RPG」という曲が卒業生たちの定番になるでしょうか。この私が卒業を経験した時代の定番といえばユーミンの「卒業写真」でしたが、全部で5回あった自身の卒業式も記憶に鮮明なものはありません。特に高校の卒業式は、大学入試日と重なっていたせいもあってか、東京にいて出席できていません。今年、県内で行われた中学校の卒業式は公立高校の合否発表前でした。他の都道府県では合否発表後に卒業式が行われると聞きます。普通に考えればこちらの方が、それぞれが入学する高校を認識しあえるので、式全体に程よい安堵感と高揚感を湧き立たせ、流れ落ちる涙は、3年間心を通い合わせた仲間たちとの苦楽を愛おしくさせるのです。学校関係者に、この感激の瞬間と情緒的思考を理解してもらうためには、もう少し時間を費やさないといけないでしょう。「卒業写真」ユーチューブより。https://www.youtube.com/watch?v=hogBG-M0z5A
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