ラスト75日間の挑戦
3月という月は私にとって、あまり印象の良くない季節です。体調も12か月の中で最も悪い状態に陥るのですが、それ以外にもメーカー、銀行、商社、並びに取引業者の人事異動、年度による商取引の変更、そして進学、就職等の多岐に渡る大きなメカニズム変動に七転八倒されるのです。とにかく新年度までの間は気が気でありません。加えて今年の3月は我が家の二男の受験の年でもありました。この3年間は、「忍」の一字で家族全員が心を砕きながら、真剣に慎重に、しかし大胆に時間を紡いできました。今から40年前に同じ受験生であった私の受験時代は暗黒でしたが、その経験を生かすべく、勉強に偏らないような「学生生活」を送らせてあげたいと彼を見守ってきました。3年生になると母親とともに、県内トップ校の「傾向と対策」に取組みます。その後ろ姿を見ていると、何とかして志望校に行かせてやりたいと思う親の気持ちが初めて分かるのです。塾に通う姿も時には痛々しく感じたのですが、これも全ては「最終目標のためだよ」と心で励まし続けます。しかし、3年生の夏が終わってもエンジンがトップギアに入らないことに苛立ちます。彼もまた葛藤していたのでしょう。案の定、年が明けると志望校の変更を三者面談で問われます。それでも私は二男の気持ちが切れないように粘り強く家族とともに応援し続け、最大の山場になる、最後の75日間に望みを賭けたのです。受験が終わると精根尽きたのは本人だけではなく、私たちも気の抜けた毎日でしたが、本日の正午、サクラが咲くことで大団円となりました。「受験生ブルース」ユーチューブより
https://www.youtube.com/watch?v=cCxIuxGdi24
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