「減速にご協力を」であるべき
いよいよ15日に金沢マラソンが開催されます。沿道で練習しているランナーたちの姿に「頑張れ」と心の声掛けをする私ですが、先週の富山より参加者が多いのではないかと察します。前にもここで書いたように、マラソンという公道を走る競技はあくまで市民の協力と理解がないと成功しません。主催者自治体サイドは初めての試みでしょうから悪戦苦闘の連続は避けらない。苦し紛れに警察、国交省の強制性を利用しようなんて短絡に思ってはいけません。無事にこのマラソンという行事を終了させるためには丁寧な心構えと対応に腐心するべきなのですが、いただけない点があります。開催の協力を県民市民に浸透させるため、CMやHPで「11月15日(日)はノーマイカーデー」と呼びかけ、市内の至る所に横断幕と立て看板も設置され始めましたが、この立て看板の文言に「うむむ」なのです。特に交差点付近に集中的に設置された看板の「速度落とせ」という紋切り型のコピーは命令調で、私たちドライバーに悪い印象を与えます。ただでさえ、日本の不親切な道路標識に辟易しているドライバーは、金沢マラソンを応援したいと思う気持ちでいるのに、この「上から目線」の言葉に只々不愉快。HP上の「交通規制による影響」の中身も市民に配慮された文言であってほしい。全国から来県したランナーを歓迎はするのですが、同じく観光客も同等以上に扱うべきで、ないがしろにしてはいけません。15日に関東圏から新幹線で金沢に着いたはいいけど、バスにもタクシーにも乗れず、兼六園はおろか宿泊も困難じゃ「おもてなし」が台無しです。今後も観光立県として継続していくのなら、ここがデリケートで大切なコンセプト。要は「イーブン発想」ではないでしょうか。東京マラソンとは大きく概念が違います。
http://kanazawa-marathon.jp/index.html
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