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12年ぶりに原油20ドル台がやってくる?
週末のTVでルーティン視聴している番組に釘づけでした。2016年の原油価格動向をゴールドマンサックスが示唆したのです。アナリストは「われわれの想定よりさらに供給過剰となっている。余剰は16年も続くと見込んでいる。16年の原油市場における供給過剰の最新見通しを踏まえ、原油価格予想を再び引き下げている」と説明。生産が鈍化しなければ、原油価格が20ドルまで下がる可能性があるとしました。具体的には中国の経済失速、イランの台頭、OPECの市場シェア確保(価格決定権保持)優先等の根拠論より、衝撃を以って読んだのは米国が産出国のトップに躍り出た事でした。何よりシェールオイルのメカニズムです。シェールの特筆すべき点は供給のコントロールが容易に出来ることです。元々油田地帯は強火や弱火に出来ない性質上、コントロール可能なシェールにもはや対抗できないところまで追いやられてきました。イランが来年から輸出体制に入れば、さらに米国は価格決定権にアドバンテージを持ちます。WTIも16年の見通しを45ドル、北海ブレントも49.5ドルと共に10ドル以上の下落幅です。満更検討違いでもなさそうなリポートに深堀り思考を強くすれば、今後為替も緩やかに円安に向かうのでしょうから(欧州の金融緩和と米国の利上げ)世界でも資源の無い国に位置付されている日本等は漁夫の利を得られるのですが、エネルギー戦略の見直しも計らねばいけません。同時に国内の元売り各社は早急に善後策を練る(願望こめて)でしょうし、金融機関の中には破綻するところも出てくる事でしょう。私の肌感覚ではイラク戦争前の状況になるということです。当時の原油は1バーレル20~30ドル台、季節柄灯油でいうと店頭価格は1ℓ40円台(地域間格差あり)でした。現在10月の原油価格は50ドル前後で推移していますが、これは2005年の価格と同等で1ℓの灯油価格も70円台とほぼリンク(為替変動の誤差有)しています。さあゴールドマンサックスの見通しが、どの国に(というより石油業界)吉か凶か固唾をのみますね。津幡サービスステーションモバイルサイトへはこちらのQRコードからどうぞ!
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