人生のブランク
今から15年前に、果して合理的、効率的に仕事をして生きていくためには、どうすることが肝要なのかを、この私は真剣に考えていました。それはとどのつまり、知識と教養及び経験が知恵を生むのだとの思いに至るのですが、「ローマは1日にしてならず」まさに中身の濃い日々の積み重ねが大切です。西暦2000年当時はインターネットの黎明期で、日本中がまだそのものの意味(功罪)自体も理解できていない頃でした。通信は携帯電話で十分でしたし、何より不自由なく仕事も生活もできることに幸せを感じていました。しかし、社会はいつのまにかPC上でHPというツールを使って、会社のパンフレットや宣伝が出来、世界中の商品がPCを操作するだけで購入出来るようになったのです。その衝撃はサービスの考え方を180度変えるものでした。しかし、私だけが理解しても周囲の人々もそうでないと意味がありません。日本人のある意味象徴する、グレー部分の「どちらでもない」「どちらともいえない」はITにはありません。0か100かの世界に住みつくのには、相当な努力が必要です。今がその過渡期なのでしょう。大多数の日本人たちは、今それを埋めるのに、多大な時間とお金を要しています。ついてこられない人は置いてけぼりを食います。せめて10年前に遡った現在になってほしいと思うのは私だけではないはず。合理的かつ効率を追う仕事というのは、人生のブランクを、挽回することに他ならないからです。
コメント