iTunes とYouTube
ことのほか社会が激変していて、眼前の事由を認識するのが精いっぱいの私たちの世代。昔々ソニーのウォークマンを買った時は大学生でした。手にした喜びは、家の納戸に溢れているカセットテープの数でわかります。貸しレコード屋さん(当時の呼び名「友&愛」が有名でした)から好きな盤を片っ端から借りてきて録音するのですが、何といっても当時はアナログ社会です、1本の録音時間はどんなに頑張っても60分以上はかかるのです。5・6枚借りて完成させるのには、1日がかりです。翌日に返すこと(大体1泊2日で1枚300円くらいでした)を考えながら集中して録音したものです。カセットのインデックスはFM誌についてくるものを切り抜いて使いました。(FMレコパル大好き)そして今、21世紀になり、データ化された音楽はiTunesでダウンロード(1曲早くて15秒)して購入、しかも1曲単位、つまりバラ売りもOKなのですね。一方YouTubeは、もっと簡単手軽に音楽を手に入れることが出来ます。捉え方次第では無料で聴けるわけです。これは音楽を広くあまねく行きわたらせるには十分ですが、クリエィティヴ側にとっては未だに天変地異が起こったような衝撃で受け止められているのではないでしょうか。JASRACも競合する著作権管理会社イーライセンスから、独禁法違反「他業者の参入排除」についての訴訟を起こされています。インターネットは、社会そのものの在り方を根底から覆すモンスターとして日々跋扈しているのです。
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