「かがやき」の圧倒的勝利
学生時代の友人と東京で会う約束を果たすべく、週末に新幹線「かがやき」を初めて利用したこの私。車両に乗りこみ、座席に座るや否や驚きを感じました。従来にない座席の広さです。周辺の機能についても、シンプルなデザインかつ便利を追求したものになっており、現在の必須アイテムである電源のポジションもナイスな場所にありました。肘をつくことを想定した窓枠のディテールに感心したところで発車時刻(ジングルがなんと『いい日旅立ち』)に。滑るような走りとはこのことを言うのでしょうか。ガクンとくるはずのショックが全然ないのです。1時間後、長野に到着です。感覚的に言えば「あっという間」。その後、i Podで音楽を聴きながら、程よい心地良さで微睡んでいるとアナウンスが流れました。もう東京駅です。北陸新幹線を一言で言えば「ドアTOドアの快適」。2時間38分の旅は、同じ時間でもサンダーバードの大阪とは段違いでした。「これはドラスティックに変わるな」関西経済界が危惧するわけです。最早、航空業界もアウトに近いのではないかと思います。私自身は、小松-羽田便を利用する理由(真冬のリスクも同等でしょう)が無くなりました。搭乗20分前に、ゲートをくぐるためにベルトのバックルをはずし、順番に狭い通路の先にある座席を探し、これまた狭いラゲッジに荷物を押し込み、飛行中の得体なき不安を打消し、着陸(羽田空港)後、長い通路を歩かされる空港とは何なのかを考えました。乗り継ぎ時間をかけなくて都内に到着した新幹線体験をしたのですから当然です。何にも増して、言えることは、移動のネガティヴさが、ストレスフリーに代わってしまったことです。これは今までの「精神的な重圧」を消してしまう「かがやき」の大勝利といっていいでしょうし、これからの数年間は大きなエポックとなることでしょう。一方、余程の抜本改革をしない限り、小松空港と関西商圏は深刻な状態になります。件の5月30日の楽しい夜の飲み会は、震度5弱の地震に見舞われ、違う意味で一大ストレスになったのですが・・・。(画像は新橋駅にて撮影)
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