トランプに対する過剰な接待は吉か
昨夜の両国国技館は観客が総立ちのロックコンサートと化した。米国大統領は満面の笑みを浮かべながら日本人の歓迎に手を振る。優勝力士に手渡すトロフィーは総理大臣杯より大きくてカネがかかっていそうだ。しかしかつての「ヒョーショージョー」で有名になったパンナムのデビッドジョーンズさんを超えることがなかった片手朗読に昔のファンは少々ガッカリしたが、日本におけるトランプ大統領の人気は世界の諸外国からみると奇異に見えはしないか。同盟国である日本の滞在は何よりの癒しになるだろうが、国技館からの帰り際にトランプ大統領が握手した2人の女性は一般人ではない。ジャーナリスト櫻井よしこと台湾出身の政治評論家、金美齢の二人は安倍政権、いや首相の信奉者である。この光景は予め用意されたブッキングで偶然ではないとみる。この握手がこの夏の参院選に影響することは自明だ。安倍首相とトランプ大統領双方にとって大相撲での一連のアクションは大きな選挙メリットになった。こんな時に唐突だが、米国トランプ大統領を非難しているセレブの一人、作家スティーブン・キングの言葉を紹介する。「トランプは労働者の友人ではない。もしあなたが賃金や兄弟姉妹のために働いているのなら、彼はあなたにはビタ一文与えないだろう。彼の税計画をチェックして。貧しい人がバンドに支払っている間、肥え太った男はダンスに忙しい。」スティーブン・キング、2017年のツイッター発言。
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