千秋楽 トランプはヒョー・ショー・ジョウを超えるか
大相撲夏場所千秋楽、マス席に安倍首相と米国トランプ大統領が鎮座する前で新大関貴景勝の相撲は見られなくなった。彼は4日目の相撲で右ひざの靭帯を損傷、5日目から休場する。今場所の千秋楽が特別なものになることは相撲ファンならずとも関心を寄せるところだが、トランプ大統領が優勝力士にトロフィを直に手渡す瞬間をどれだけの国民が生で見るのだろう。現在全勝中の横綱鶴竜は「勉強する機会だと前向きに思うしかない。」と助言したらしいが、これで「優勝はオレのもの」とほくそ笑んでいるのではないか。しかし現役大統領が土俵に上がるだなんて大相撲の歴史にない珍事だが、過去を紐解くとアメリカの代表的な航空会社であったパンアメリカン航空(パンナム)が優勝力士にトロフィーを贈っていた時期がある。1961年5月場所から授与され始めたパンナム杯、当時の極東地区広報担当支配人であったデビッド・ジョーンズ氏がその小さな身体で「ヒョー・ショー・ジョウ!」と大きな声で始める表彰状の朗読が話題を集めた。場所ごとにその地域方言を使ったユニークな朗読と自分の体重以上に大きなトロフィーを持ち上げる姿に会場が大いに沸いたことを記憶している。1961年5月場所から継続されてきた「ヒョー・ショー・ジョウ!」のジョーンズ氏は1991年に引退を発表、30年の長きに渡って大相撲のつまらない?千秋楽の表彰式を盛り上げた。彼は1992年に脳梗塞で倒れ帰国、2002年89歳で他界している。今一度あの素っ頓狂な「ヒョー・ショー・ジョウ!」を聞いてみたい。
https://www.youtube.com/watch?v=1LolDMBvrEU
コメント