TV局の凋落
フジテレビ(通称CX)のお仕事「めざましテレビ」を作ろう!大学生限定のスペシャル体験がこの夏に開催される。CXの番組制作を通じて、ものづくり、コミュニケーションづくり、働くことの意味を学ぶことができる体験型プログラムなんだそうだが、私たちの大学時代には到底考えれられない就活イベントである。1981年、大学4年生になった私は学生課の前で茫然とした。貼り出されてある求人企業名のほとんどが知らない企業だったからである。音楽活動ばかりしていて卒業単位の取得もギリギリの劣等生だからではない、求人側の企業が限られていることを知って愕然としたのだ。後悔しても後の祭りなのだが、せめてレコード会社の下請け企業でもないかと散々探したが見当たらなかった。アルバイト先の西武レストランの店長に相談すると「週刊ダイヤモンドの編集者に大学の同級生がいるから聞いてやろうか?」と話してくれたが、後日言われた言葉が忘れられない。店長は私を見るとバツが悪そうな顔で「キミの大学名を言うと担当者からとらないと言われたよ。」この後が最悪だった。「書類を出されても審査はしないんだとさ。」つまりエントリーにも入れないゴミ箱行きの大学なんだと言われたに等しい。22歳の若者には残酷な現実だったが、この時の学閥主義における就活後遺症はいまだに抜けていない。私の記憶にあるCXといえば現在のお台場ではなく曙町の頃で、1988年音楽制作会社を起業した当時にCM音楽のレコーディングで曙町のアーケード手前にあった音楽スタジオに何度か足を運んだが、TV局そのものとは直接間接共に絡んではいない。言ってみれば高嶺の花であったTV局が体験イベントを開催するなんて21世紀に入ってのマスコミはよっぽどIT業界に優秀な人材を持って行かれているのだろう。HPではこんなキャプションが書かれてある。『
こんな方にお勧め・大学生中に学外でおもしろい体験をしたい方・就活前のキャリア体験のために ・テレビ局のお仕事に興味のある方 ・テレビ局の仕事体験を実際にしてみたい方 ・テレビ局のプロデューサーの話を聞きたい方。』CXさん、ここにやる気満々な男がいますが無理でしょうか?今ならイイ仕事しまっせ・・・。<8/21 8/28 9/4 9/11全て水曜日に開催。湾岸スタジオでテレビ番組のお仕事を体験>
https://www.youtube.com/watch?v=fD9LJQ_2-DQ
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