滞納すると最後に止まるのが「水道」
水道民営化の審議が国会で行われているが、知っている方はそんなに多くないのではないか。私どもの業界もそうであるように水道は人間の一番大事なライフラインである。恥を承知で言うと、私は大学を卒業して3年後の25歳に約2年間プータロー(今でいうニート:「15〜34歳までの若年無業者」)生活を経験したが、その間に自分の部屋の電気がつかない状況に遭遇したことが何度かあった。プータロー生活を長くしているうちに肉体どころか精神までが堕落してしまい、公共料金の支払いを滞納し続けていたのが原因だったが、何とだらしない生活だと笑われても仕方のない状態だった。今ならコンビニで納付する公共料金も、当時の支払先窓口はほとんどが銀行で、滞納のツケを払う度に窓口に出向くものだから、銀行員に顔を覚えらそうで嫌な思いをした苦くて切ない過去である。公共料金に関して言えば、何にも増して一番早く止まるのが電話だったことを思い出すが、1980年当時は電話の次が電気とガスがほぼ同じで、最後が水道だと言われていた。当時20代の地方出身者で電気やガスが止まった経験を持つ人間は五万といるはずだが「最後は水道」という話は人間の生死を分ける特別なものだと理解されていた。そのライフラインの肝である水道事業を民営化しようなんて考える日本政府の真意はどこにあるのだろうか。今後は注意深く審議を見つめなければいけない。国営が筋で、水道事業が赤字なら自治体職員の改革を断行しよう。まして外資に売却なんてあり得ない。
https://www.youtube.com/watch?v=wl2wVNpFUTM
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