原油反落 トランプOPECに増産圧力
「市場を独占しているOPECは今すぐ原油価格を下げるべきだ!」20日朝、トランプ米国大統領はツイッターに投稿して世界に発信した。早速、原油先物相場が3日ぶりに反落、WTIの10月物は前日比0.32ドル安の1バレル70.80ドルで終え、21日の今朝は70.21ドルまで下落している。トランプ大統領が石油輸出国機構(OPEC)に対し、原油価格を引き下げるよう求めた裏には11月の米国中間選挙を睨んだブラフ<(Bluff)はったりの意味。>ともいえるが、原油価格の指標を80ドル台にしようとする動きがある中での牽制は一定の効果を期待できる。このまま70ドルを切るレベルに下がれば日本、特に灯油の需要が桁違いに大きい北海道は救われ、ガソリン価格も安定する。9月23日はOPECの会合が控えているだけにナイスタイミングでのトランプ・ツイッターだったが、米国の対イラン追加制裁やベネズエラの混乱に乗じた原油高を「増産」に戻す合意が得られるだろうか。イランの供給減を補う「増産」ビジネスは地政学的にも不透明だ。原油価格の動向が今だに世界の宝石箱(ディールの中心)なのだという捉え方は不変だが「減産=原油価格上昇」という方程式が形骸化しつつある今「増産」で下落するなどという考え方も短絡なのかもしれない。オイルビジネスを的確に語れなくなったのは案外SNSの影響が大きかったりする。私もトランプ大統領のフオロワーの一人だが、相変わらずのビジネスライクぶりに安倍首相も相当のディールを持たないとヤバい。6月22日に開催されたOPEC。
https://www.youtube.com/watch?v=lmkY3SP0egM
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