日本のハイソサエティに驚く中国人
「日本人はどうやっているのか」10日、中国のジャーナリストが東京の街並みを歩く人々のほとんどが、歩きタバコやゴミを捨てない様を中国の掲示板ウエイボーでツィートしました。ジャーナリストは新宿の交差点の写真を掲載して「1時間余りの間にタバコもゴミも信号無視さえしなかった。この民度の高さはどこから来たのか」と疑問を呈しているのです。世界が国家を定義する上で「先進国」と「発展途上国」という形で表現する場合がありますが、一般的にはOECD(経済開発協力機構)に加盟している国が「先進国」と呼ばれるのだそうです。日本が欧米に「先進国」と認められたのは高度成長期の1970年代からだと思うのですが、1976年にスタートした世界経済の現状を話し合う「G7」(Group of Seven)先進国(現在は主要国)首脳会議に参加した国は、米国、英国、ドイツ、イタリア、フランス、カナダと日本を加えた列強7か国と言われた国々でした。しかし経済の発展に成功した日本でも、環境的に言えば1970年代はまだまだ途上国、中国人ジャーナリストの言う歩きタバコやゴミ捨て、信号無視などは、2000年代までの東京(地方は今も継続されている)で普通に行われていたのです。私の知る限り、2011年の震災以降から日本の雰囲気が変わり始めたように思うのですが、最大のきっかけは東京五輪の開催が決定した2013年9月からでしょう。2020年までに環境をはじめとする数々の慣習や伝統文化、並びに三権の司法、立法、行政における関係法令の規制改革がマストなのですが、中国人が驚いたのは民族のあり方の違いにあったのだと思います。さて、冒頭のジャーナリストの大きな疑問を同じ中国人が的確にツィートしています。「日本がどうやって成し遂げたかって?中国人の全ての夢は、日本人が数十年前にすでに実現している。法治国家、清廉な政治、ノーベル賞、世界一流の大学、食品安全、環境美化、治安世界一、医療世界一、長寿世界一」中国の今は1970年代の日本の状況と似ているようです。ハイソサエティ(High Society=上流社会)な国家はいきなり実現できませんが、だからって中国が50年、いや30年遅れているとは言いにくいですよね。映画「アバウト・シュミット」
https://www.youtube.com/watch?v=r45pUJMINZU
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