アジア大会 女子レスリング金ゼロ
ジャカルタで行われていたアジア大会も昨日で全種目が終了し、大会のMVPは金メダル6個を獲得した日本の池江璃花子選手に決まった。水泳は日本のお家芸的な要素を持つ注目競技で、今までも五輪を含めて多くの種目で金メダルを獲得してきたが、一大会で一人の選手が6個の金、2個の銀を獲ることは稀なことだと思う。彼女は参加した8種目全てにメダルを獲ったわけだが、過去にはもっとスゴイ選手がいる。「水の怪物」と言われた米国のマイケルフェルプス選手は、2004年のアテネで金6個、2007年の世界選手権では金7個、2008年の北京にいたっては金8個、合計で23個ものメダルを獲得している。水泳でのメダルラッシュはもう一つのお家芸であるレスリングに勢いをもたらすかと思ったが、女子の方は1個の金メダルさえも得られなかった。今年の春以降に起きたパワハラ騒動が災いしたのだろうか、どの選手にも覇気が感じられなかったように思ったのは私だけか。アスリートに一番大事なのは技術の進化もそうだが、先ずメンタルの調整ではないか。マスコミが大騒ぎしている中で気持ちを整理する間もないままアジア大会に臨んだ選手たちを気の毒に思う。因みにボクシングと体操も金メダルは獲得できなかった。(アメフトは種目になっていない)一方、前回大会を大幅に超えた75個の金メダルに先ず思うのは種目(41競技465種目)の多さ。中にはボウリングやトランプ競技まであることに驚いたが、日本のスポーツマスコミ、特にTV局はもっと丁寧に競技を紹介するべきだった。知っているのは関係者だけのマイナー競技にどれだけの高いアスリートモチベーションが必要かは想像に難しくないけれど、その中にあってメダルを獲得した競技の選手たちには敬意敬意敬意である。
2018年09月03日 14:33