株式会社　津幡石油        (tsubata sekiyu)

拝啓 天皇陛下様

平成から令和に元号が変わる狭間をTVが昭和のノリでONAIRしている。30年間のアーカイブを引っ張り出してきてランキングしたり、時系列にするノーアイデアは錆びついた剣（つるぎ）のようで切れ味がさっぱりである。1989年1月7日、昭和天皇が崩御したその日もTVは同じようなノリで電波を垂れ流した。勿論、感情は正反対だけれど私は今と同じように映画を見ていたのだと思う。『拝啓 天皇陛下様』という映画がある。大学1年生の頃にTVで見た渥美清主演の喜劇映画は1963年に公開された。ストーリーはそれこそ差別だ、ヘイトだ、LGBTだと罵倒されてしまうほど時代にマッチしない。しないけれど、この映画を見終れば我々日本人のDNAがどこから来たのかを知ることになる。俗に琴線に響くというが、それ以上に心のヒダを抉られる。今この映画をこの年齢でもう一度見たならどんな気持ちになるのだろうか。いやいや止めておこう、令和元年の一日目は厳かに過ごすのが今の自分ではないかと思う。映画『拝啓 天皇陛下様』予告編。https://www.youtube.com/watch?v=4EB0AXXDthI